DTPゲームユニット作成サポートページ

 DTPゲームは、全てユニットが紙のシートとして入っており、プレイの為には以下の方法で厚紙に貼り、ユニットを自作する必要が有ります。ここでは一般的な方法を3つ紹介させていただきます。


ユニット作成に必要な物
1. 1〜1.5ミリ厚の厚紙: 1ミリ位が加工しやすいのですが、少し使いにくいので1.5ミリ厚をお勧めします。厚紙以外にプラ板を試しましたが、Pカッターを使用するとユニットの印刷部分がダメージを受けますので、やはりオーソドックスな厚紙がお勧めです。

2. 糊、接着剤: 糊はスティックタイプ、またはスプレータイプが使用できます。接着剤は水溶きした木工用ボンド等使用出来、接着力は糊に比べて強力なのですが、あまり強力なものを使用しますと厚紙が反ってしまいますので、糊の使用をお勧めします。ただしシュツゲームの一部のシートは、背面がシールになっていますので糊は必要有りません。

3. カッター: ユニット切断の為に使用します。くれぐれもよく切れる物をお使いください。カッターの種類は一般的なクラフトカッター(特に刃が広い物)が適しており、デザインナイフのように刃が広くない物はあまり適しません(厚紙を切断する為にかなりの力が必要で、ミスカットの可能性が大きくなります。またあまりやると腱鞘炎になるかもしれません)。はさみを使用すると早く切断出来るのですが、ユニットの印刷部分がダメージを受ける可能性が有ります。まだ試していませんが、よく切れるラウンドカッター(ピザカッターのような形状をした物です)も使用できると思います。カッター作成時にはあわせて金属製の定規の使用をお勧めします。

4. 表面保護剤(オプション): DTPゲームの印刷はカラーコピー、またはカラーレーザープリンターによって行なわれており、そのままでもかなりの耐水性が有ります(24時間水につけた状態でもインクが溶けません)。従いまして表面保護剤の使用は、ユニット表面にヨゴレがつくことを防ぐ、または表面に光沢を出す目的で使用します。まず表面の保護だけが目的の場合は、「フェキサチーフ」の使用をお勧めします。「フェキサチーフ」は鉛筆画、木炭画、パステル画等の表面を保護する物で、画材店で購入できます。表面への塗布は1回では無く、薄く3回位に分けて吹き付けるのがコツです。これで透明の光沢の無い保護幕が出来上がります。表面に光沢を出したい場合は、つやありのラッカースプレーを使用します。ただし1度に大量のラッカーを吹き付けると印刷面が溶け出す可能性が有りますので、こちらも薄く3回位に分けて塗布してください。
 表面保護剤を吹き付けるタイミングですが、一番手っ取り早いのはユニットを切断する前です。ただユニット切断後に塗布を行なうと、後々シートの端がめくれてくるのを防ぐ効果が期待できます。もし切断後にラッカーの塗布を行なう場合は、ポリカーボネイト等の、ラッカーが乗りにくい材質の物を下敷きとして使用してください。新聞紙等の上で行なうと、ユニットと新聞紙がくっついてしまいます。ポリカーボネイトの場合、「あれ、くっついた」と思っても、ポリカーボネイトの板をよじる事で簡単に剥がす事が出来ます。ただしポリカーボネイトの表面に細かい傷が有る場合は、ラッカーが乗ってしまう可能性が有りますのでご注意を。ポリカーボネイトの板はDIYショップ、またはラジコンを取り扱っている模型店で入手できます。


ユニットの作成方法

*3つの方法に共通の気泡の抜き方: シートを厚紙に張る際に気泡が出来る事が有ると思いますが、その場合は剥がさずに針で気泡を突付き、中に入った空気を押し出してください(針の穴は殆ど分らなくなります)。一度剥がすとシワが出来てしまいます。

1. 一番手っ取り早く作る方法: ユニットシート背面に糊を塗り、そのまま厚紙に貼り付け、その後カッター等で1駒ずつ切断します。
利点: とにかく早く作成できる。
弱点: ミスカット発生の可能性大。ユニットの4辺が微妙にねじれてしまう。

2. お勧めの方法: ユニットシートの状態で、1列10個ずつにカットします。その後同じく1列10個の大きさにカットした厚紙に貼り付けカットします。
利点: 1の方法に比べてミスカットの可能性を大幅に減らせます。またユニットのねじれも1より劇的に少なく出来ます。
弱点: 今のところ一番お勧めの方法で、1より若干時間が掛かるくらいで特に弱点は有りません。

3. ダイカットカウンターと殆ど変わらないくらい綺麗に作成する方法(この方法にはブランクカウンターが必要です): ユニットシートの状態で1駒ずつにカットします。次にブランクカウンターの表面の1枚をデザインナイフ等で綺麗に剥がします(表面の1枚を剥がす理由は、保護剤等の使用で糊付が悪いのを回避する為、持ったときに異常に厚くならないようにする為とカット用にダイを当てる部分に出来る「角が落ちた」部分をなるべく平らにする為です)。その後1枚、1枚糊で貼り付けます。
利点: 物凄く綺麗なユニットが完成します。
弱点: 費用とかなりの時間が必要です。


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 以下はユニットの作成方法についていただきましたアイデアを紹介させて頂きます。

2003/9/10 「横浜市のFOREIGNER」様より  作成手順の画像

 Vae Victisのユニットの作成の場合を例にしますと、まず、用意するものとしては、台紙にする1mm厚の用紙。これは伊東屋や東急ハンズの画材コーナーで売られている物で、両面が白の物を用意します。サイズはA3を用意して自分でA4に切っておきます。A3サイズで200〜300円程度だったと思いました。A4ラベル。パソコンショップ等で売られているノーカットのA4の物を用意します。注意点は「カラーレーザーコピー対応」の物を選ぶ事です。価格はまちまちですが、10〜20枚で1000円程度です。当然VV本誌のユニットシートページは必要です。

 次に、ユニットシートページをA4ラベルにコピーします。コピーはキンコーズのセルフカラーコピーを利用します。A3で98円です。キンコーズでコピーする理由は、手差しで持ち込んだ用紙にコピー出来る事と、コピー品質が良い事です。コピーの際に、両面カウンターのコピーは、ここで位置合わせの確認をしておきます。透写板を使って、裏面と表面を重ねあわせ、ずれが無いかどうか確認しておきます。透写板は大抵キンコーズにあるので、ここまでの作業をキンコーズで行っておきます。ちみなにコンビニのカラーコピー機は用紙の持ち込みが出来ず、印刷品質も低いので止めましょう。

 コピーが終ったら、次に台紙にコピーしたラベルを貼ります。この時、30cmのプラスチック(又は竹)の定規を用意します。ラベルの端を少しだけはがし、位置合わせをしてから台紙に張ります。片面カウンターの時はユニットが台紙上に有れば良い程度の適当さで台紙に張ります。そして、裏紙をはがしながら、ラベルと台紙の間の空気を押し出しつつ、ラベルを台紙に貼りま。この時に定規を使用します。(実演すんのは楽だけど、文章だと説明し辛いなぁ)台紙にラベルを貼ったら、剥がれない様に全体をこすって定着させます。竹指輪やばれん、アルミ缶の底などを使うと良いです。張り合わせた後、時間が有れば、1日程重しを乗せて確実に定着させます。両面カウンターの場合は、ユニットの周りに余白を取り、その余白で位置合わせする様にして両面を台紙に張りあわせます。(文章だと説明し辛いなぁ)

 後は切断です。この時に用意しておくのは、30cmのスチール定規とカッターです。定規はカッターで切れない様にスチール製の物を用意します。カッターは普通のカッターでも良いのですが、私はラウンドカッターを薦めます。一寸使い方に慣れが必要ですが、慣れてしまえば普通のカッターの様に紙を引っかける事は有りませんし、切り口も奇麗に仕上がります。逆に普通のカッターを使用する場合には、紙(この場合はラベル)を引っかけない様に刃は必ず新しい物を使う様にします。これでざくざく切断していきます。ちなみに私はコーティングはしてません。面倒くさいから。

 ユニットをラベル紙にコピーする利点は、
1.糊付けの手間が省け、均一な品質が保てる。
 以前スプレー糊等を使用していた時があったのですが、どうして
 もむらが出来て途中で剥がれたりしてうまく行きませんでした。
2.コピーの為、失敗しても再作成ができる。
 多少コストはかかりますが、オリジナルを切るというプレッシャー
 から開放され、失敗しても「またコピーすればいいや」と気が楽
 になります。
3.マーカーの増加が行える。
 補給切れマーカー等オリジナルでは不足するマーカーもコピーで
 作れば不足する事は無くなります。

おまけ
片面カウンターのマーカーなどを複数コピーする場合ですが、この様なマーカーは大抵ページの下半分にまとまっています。
これをそのままコピーすると上半分が無駄になります。そこで、コピーの際に上半分は白紙で隠し、コピーします。次にコピーしたラベル紙の上下を逆にし、上半分の部分に再度コピーします。2回コピーするのでお金は掛かりますが、用紙の無駄は省けます。


2002/2/16 品川一大様より品川様のページへのリンクを許可頂きました。
品川様のページへ


2002/1/25 N様より

まず、最初に用紙ですが、100円ショップで販売している板目紙を使用します。画用紙では少々腰が足りないようです。2枚は気持ち厚目になりますが、できあがったユニットの取扱は非常に良好です。何より5枚100円というお手ごろ価格が魅力です。


1.用紙以外については、上記で紹介されていた通りだと思います。

2.まずこれを貼り合わせます。このとき裏面どうしを貼り合わせます。そりの方向を相殺させるという目的ですが、効果の程はわかりません。

3.これにユニットシートの表面を貼りつけます。

4.この厚さですと、1度や2度カッターを入れただけでは完全に切断できません。そこで、3度程度同じ場所にカッターをいれてください。このとき、定規等を動かさない様に注意して、同じ場所にカッターを入れる必要があります。裏面から見ると、カッターを入れた部分が凸状態となって分かる程度で良い加減です。一度カッターを入れますと、よほどのことがない限り刃は同じ場所を動きますし、良い加減というのも、以外と直ぐコツが掴めると思います。

5.この状態で縦・横全ての直線をカットします。

6.次に、ついた切り跡にそって、フリーハンドで横長の短冊になる様に切り離しします。この段階では、通常のゲームのユニットシートを切り離す感覚になっていると思います。

7.両面ユニットの場合は、貴社ホームページにあった様に、この段階で裏面を同じく短冊状にして切り離し、張りつけます。ある程度乾いてから、次の段階に移行します。横からかなり良く各ユニットの切り口が見える状態ですので、線のずれも最小の所で位置決めができると思います。

8.次に短冊を同じく縦に切り跡にそって、フリーハンドで完全に切り離します。

以上です。要するにポイントは1つだけで、台紙にある程度厚みがあるので、途中までカットして、その後に完全に切り離すということです。これにより、カッターを動かす縦方向の力でカット面がゆがんだり、角が変形することはありません。

余談ですが、最近はフリーのゲームやオプションカウンター等が無料でダウンロードできますが、これはケント紙に直接プリントアウトします。ケント紙なら、インクジェットでもOKです。これを板目紙1枚に貼れば、あとは同じ要領です。


もし何か他に良い方法をご存知の方は是非こちらまでご連絡ください。このページで紹介をさせて頂きます。